懐かしい

昼休み、近くの小さな公園で休んでいると、5歳くらいの女の子とお母さんがやってきました。女の子は、手をつないだお母さんの顔を見上げながら、「ママ、この公園、日曜日にも来たよね、懐かしいねえ!」と、嬉しそうに言います。お母さんは、「そうねえ。」と言って、ちょっとおかしそうに微笑んでいました。「懐かしい」とは、辞書によれば「昔のことが思い出されて心が惹かれ、慕わしく思う様子」などと書かれています。しかし、5歳くらいのこの女の子にとって、「昔」とはいつのことでしょう。過去のことはみんな「昔」にちがいありません。2、3日前にもお母さんとこの公園に来た、その時の楽しかったことが思い出されて嬉しくなったのでしょう、…と、考えると、私たち大人にとってはちょっと違和感のあるこの「懐かしい」も、その女の子にとってはふさわしい言葉だったのかもしれません。

さて、4月に入社したエイティエイトの新入社員も、3か月の試用期間を経て、いよいよ来月からは正社員です。現在は、先輩社員の教えに従ってあれこれを手伝っているのですが、7月からは独立して自分の担当を受け持たなければなりません。〝ああ、試用期間が懐かしいなあ″という言葉を彼女から聞くようなことがないように願っています。